※2021年7月、株式会社グロースXに社名変更しました。
「Co-Learning(コラーニング)」は、スマートフォンアプリの名称として継続して使用いたします。
 
 

マーケティング人材育成の組織向けSaaS「コラーニング」に、書籍『マーケティングの仕事と年収のリアル』の著者としても知られ、ブランドコンサルティング会社 インサイトフォース株式会社 代表取締役の山口義宏氏が株主・戦略アドバイザーとして参画します。

なぜ山口氏はコラーニングへの参画を決めたのでしょうか。山口氏がマーケティング業界に抱く問題意識も含めて、コラーニング代表取締役社長の津下本耕太郎氏が詳しく聞きました。

*「コラーニング」:株式会社コラーニング(本社所在地:東京都品川区、代表取締役社長:津下本 耕太郎)が提供するデジタルマーケティング人材育成サービス
URL:https://grtx.jp

 

マーケティングは、ビジネスパーソンの必須スキル

津下本 この度は、コラーニングに参画いただき、ありがとうございます。山口さんとは、僕がアライドアーキテクツで取締役をしていた頃から10年来の付き合いになります。節々で壁打ちをお願いしたりしていましたが、一度どこかでしっかりビジネスをご一緒したいとずっと思っていたので、とても嬉しいです。

山口 出会いは「東横のれん会」という東横線沿いに住むベンチャー系の知り合いが集まって飲食する会合でしたね。

津下本 そうでしたね、懐かしいです。今回、どのような理由でコラーニングへの参画を決めたのでしょうか。

山口 はい、コラーニングへの参画を決めたのは、マーケティング業界の人材育成に問題意識を持っていたからです。
昨今のマーケティング業界のトレンドを見たとき、最も大きな変化は「人材の流動化」だと考えています。多くの優秀なマーケターが、さまざまな企業に参画して活躍していますよね。統計で把握できているわけではないですが、フリーランスのマーケターの数も間違いなく増えていると思います。
今後について大局的な話をすれば、マーケター人材が「経営に近い視点でマーケティングの投資や組織体制を最適化して成果を出すCMOレベルの人」と、「スペシャリストとして特定の施策ノウハウを提供する人」に分かれ、それぞれが先鋭化すると考えています。そして、特に後者の施策の領域は、企業からしても小分けのモジュールとして外注しやすいため、フリーランスや副業として請け負う人が増えていくでしょう。

津下本 たしかに、企業としては、自社の人材でカバーできない専門領域はスペシャリストに外注したいと思いますよね。それに比べて、CMOレベルの人にいきなり入社してもらうのは、失敗するリスクを考えると、慎重になります。

山口 そうですね。そこで、「年収で1000万円以上を支払ってフルコミットしてもらう」という需要の量はそれほどないですが、「年間で300万円を支払うので、スペシャリストとして週1回ほど来社や遠隔でサポートしてほしい」という需要は、増えると思います。同時に、そこまでハイレベルなプロでなくても、マーケティング担当者レベルの人材が不足しているという組織も増えています。
このように、マーケティング業界で働く人にとっては、仕事の機会が格段に増えていきますが、その一方で、こうした需要に対してマーケティングの確かな能力と経験が伴う人材の数が圧倒的に不足します。そこでいま、マーケティング経験のない人に研修をして、世に送り出すという教育ビジネスが増え始めていますよね。山口義宏氏

山口義宏氏

津下本 顧問や副業を紹介するサービスが増えたなと感じますが、確かにそっちも出てきていますね。

山口 これは、エンジニア業界で起きていることと同じです。プログラミングの未経験者にスクールに通ってもらって、その後、エンジニアとして企業に派遣したり人材紹介するビジネスです。今後、マーケティング領域でも同じように、現場経験のない新人マーケターが増えていくでしょう。
こうした動きが起きた結果、企業側は、専門領域はプロフェッショナルへの外注で賄いながらも、すべて外注するわけにもいかないし、戦略を策定し推進するようなコア人材は、内製化する方向に向かうと予想しています。そして、企業も優秀なマーケターは奪い合いでそう多く採用できるわけではないので、社内でマーケティングを教育する能力が問われるようになるはずです。
そんなふうに考えているときに、津下本さんからコラーニングの話を聞いて、すごくいいタイミングに生まれたサービスだなと思ったんです。

津下本 ありがとうございます。まさにそうで、私自身、前職でも育成をもっとやれば良かったという後悔がありましたし、それが創業コンセプトをつくった西井(コラーニング取締役CMO)の業界のマクロ的な課題と一致したんですよね。
可能性に共感いただけ、とても嬉しいです。

山口 はい、マーケティングが不要な会社はないですし、「当社のマーケティングは完璧なので、教育は必要ありません」という会社も存在しません。経営と同じで、マーケティングには終わりがないんです。

津下本 私がよく思うのは、多くのマーケティング支援会社は、広告宣伝費の6兆円のマーケットばかりに目がいきますが、その隣にはSP(セールスプロモーション)のマーケットがあったり、マーケティングの本来的な役割はもっと広いということです。そもそも昨今のマーケティングはビジネスそのものだと考えておいた方がいいぐらいですよね。

山口 私は何らかの取引が発生するところには、すべてマーケティングが役立つと考えています。採用担当者がマーケティングを理解していたほうが、より質の高い採用の母集団形成もしやすく成果につなげやすいのと同じように、どんな仕事をしている人でも、マーケティングの基礎知識を持っていれば、成果を高めやすくなると思います。
ネスレ日本さんは、社内の総務などバックオフィスの方であっても、フロントの事業部門に何かしらの価値を提供していると考え、マーケティング視点から事業部門を受益者=顧客と捉え、常に業務の見直しをされているそうです。そういう意味では金銭の伴う取引に至らなくても、価値を提供している仕事は、すべてマーケティング視点が役に立ちます。
ビジネスパーソンの三種の神器は「英語・金融・IT」だと言われていますが、私はそこに「マーケティング」を加えたほうがいいと思っているほどです。

 

コラーニングの「実践を促す仕組み」が実力を伸ばす

津下本 実際にコラーニングを体験してみて、いかがでしたか。

山口 コラーニングは、テキスト形式で、内容を素早くアップデートし続けられる、という点がすごくいいなと思いました。
リアルな対面形式や動画で講師が担う講義は、内容がアップデートしにくく、そもそもそれらを主催している会社も、講義内容に踏み込んで改善しようという熱意やディレクション能力を持っていることは少ないです。私が講師を経験した講座の中には、主催者側が講師間のコンテンツ内容の連携すら取る意思がなく、本当に集客と当日の運営だけをしている会社もありました。
そんな状態では、教育の内容と受講側の成果が改善されていくサイクルが生まれません。
私は、過去にBtoCの教育サービスのコンサルティングを実施したことがあります。そこでは、アプリ上で問題を出すようにしたところ、正答率だけでなく、回答までにかかった時間もデータ化されて、受講者にとって理解しにくい“悪問”が分かり、教材を大きく改善できました。また、受講者同士の間でも勉強の進捗が見える化され、学びのモチベーションや継続率が定量的に改善されました。コラーニングの形式であれば、そういったアプローチも可能ですよね。

津下本 はい、まさに受講者のフィードバックから、コンテンツの改善スピードをあげる「グロースハック型」のコンテンツづくりをしています。「つくって終わり」ではなく「つくって始まり」です。

山口 それとコラーニングは、受講者に対して「理解したことをそれぞれの事業で実践してみよう」と、提案している点もいいですね。一般的な研修は、講師から受講者に一方的に知識を伝えるだけです。「100覚えて、3実践する」よりも「5覚えて、5実践する」ほうが、絶対に実力は伸びます。

津下本 そうなんですよ。そのうえ、コラーニングは企業単位で導入していただくので、自分の業務に直接関係のない領域も学べて、周囲のメンバーとの共通理解や共通言語を持てることも強みだと考えています。

コラーニング代表 津下本

コラーニング代表 津下本

企業の「収益」と、個人の「収入」アップに貢献したい

津下本 西井や私といったコラーニングの経営陣については、どのような印象をお持ちですか。

山口 西井さんについては、デジタル領域に強いマーケティングのプロフェッショナルだと理解しています。経営者向けのイベント「ICC(Industry Co-Creation)」でご一緒したとき、顧客獲得コストやLTVなどリアルな数字を見て、どのタイミングで事業投資のアクセルを踏むべきか非常にクリアな助言をされていたのを拝見し、さすがだなと思っていました。
津下本さんとは、前職のアライドアーキテクツにいらっしゃった時代から、プロダクトマネージャーとして、本当にいいものをつくろうとされているという印象を持っていました。そして、何よりも誠実な人柄なので、この人がこの事業に本気で向き合っているならば、間違いないだろうという信頼感があります。
もともと私がマーケティングの人材教育に問題意識を持っていたという理由もありますが、今回のお話を津下本さんからいただいたということも、私にとっては参画の大きな決め手でした。

津下本 本当ですか、マンモスうれぴーです。ありがとうございます。

津下本、山口氏

 

山口 私と同じく、株主・社外取締役として参画した西口さんも含めて、メンバーがリスペクトできる人ばかりなので、断る理由がないんですよ。実際にコラーニングに触らせてもらう前から、「これは、筋のいい話だな」と思って、アプリを触る前に参画します!とお返事をしてしまったくらいです。投資してからアプリに触ったら素晴らしいUXだったので安心しました(笑)
*参考記事:西口一希氏がコラーニングに参画

津下本 ありがとうございます。これから、さらに山口さんをコラーニングに巻き込んでいきたいと思っていますので、いろいろご相談させてください。
さて最後に、山口さんがコラーニングで達成したいと考えていることを教えていただけますか。

山口 はい、企業のPLに貢献できる人材を増やすことと、その人たちの年収を上げたいと思っています。良いマーケターが良い仕事をして、企業の売上と収益が上がれば、給与の原資が増えますよね。
ゼロサムゲームのように、誰かの給料を減らして、誰かの給与を上げるのではなく、上がった収益の中から給料を増やすことができるわけです。コラーニングで会社の収益に貢献できる人材を増やすことで、個人としても稼げる人材を増やすという健全なサイクルを回したいですね。

津下本 企業の根本原理が、そこにありますよね。今日は、ありがとうございました。

プロフィール

 

コラーニング山口義宏氏

山口 義宏
インサイトフォース株式会社 代表取締役

1978年、東京都生まれ。ソニー子会社で戦略コンサルティング事業の事業部長、リンクアンドモチベーションでブランドコンサルティングのデリバリー統括などを経て、2010年に企業のブランド・マーケティング領域特化の戦略コンサルティングファームのインサイトフォースを設立。 BtoC~BtoB問わず企業/事業/商品・サービスレベルのブランド~マーケティング戦略の策定、CI、マーケティング4P施策の実行支援、マーケティング組織開発及びマーケティングスタッフの育成を主業務とし、これまで100社を超える戦略コンサルティングに従事。
著書:マーケティングの仕事と年収のリアル(ダイヤモンド社)デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)

 

 

コラーニング代表・津下本

津下本 耕太郎
株式会社コラーニング 代表取締役社長
株式会社シンクロ CPO / 事業開発部 部長

2004年上智大学理工学部卒業。システムエンジニアからキャリアをスタート。
2007年にアライドアーキテクツ株式会社に参画。
SNS支援事業やモニプラなど各種事業を立ち上げる。2012年より取締役。2013年に全社の8割の売上を統括し、東証マザーズに上場。
2019年、株式会社シンクロに新規事業「コラーニング」の事業部長として参画。
2020年8月、株式会社コラーニングを設立。

 

コラーニングの特徴

  • 1日15分・フルリモートでマーケター育成が可能
  • 学習効果をリアルタイムで管理可能
  • ソーシャル性があり、チームワーク向上にも効果的
  • 1社月々10万円から導入可能
     
 
 

会社概要

会社名:株式会社コラーニング
代表者:代表取締役社長 津下本 耕太郎
設立年:2020年8月11日
所在地:東京都品川区大崎1丁目11番2号 ゲートシティ大崎 イーストタワー8F
URL: https://grtx.jp
サービス概要ページ:https://lp.grtx.jp/lp011
動画はこちら:「マーケティング人材を育成すれば業績は上がる」

*「コラーニング」サービス概要資料のご請求、各種お問合せは、下記フォームまたは<info@co-learning.jp>へお送りください。

 

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