【ご登壇者】
・東芝テック株式会社 スマートレシート推進室 坂口 拓司 様
・株式会社交通新聞社 事業開発室 課長 眞室 純也 様
グロースXカスタマーサクセスチームより:倉橋、橋口
東芝テック 坂口様より
◾️会社概要
・リテールソリューションをはじめ、4つのソリューションを提供している企業。
ーリテールソリューション
ーワークプレースソリューション
ーオートIDソリューション
ーインクジェットソリューション
グロースX マーケティングを2022年8月から17名で実施、現在は受講10ヶ月目を迎えていらっしゃいます。
◾️導入のきっかけと受講者属性
・導入のきっかけ:製造業のため、toCビジネスに関するメンバー間の共通言語・知識がなかった
→すぐに実務に活かせるメンバーと、将来的に活かせるであろうメンバーで受講
2022年8月から受講を開始頂き、現在(2023年5月現在)は受講10ヶ月目を迎えていらっしゃいます。
受講については自主性を重んじる方針で運営をされていらっしゃいます。
月1回のワークショップ(共通言語mtg)は任意参加とし、さらに前月のコースが終わっていなくても参加可能とするなど、できるだけ受講者同士のコミュニケーションを維持できるような工夫もされていらっしゃるようです。
◾️運用課題に関するアプローチ
とはいえ、導入4ヶ月目を迎えた頃に、学習完了率が徐々に低下してきてしまったそうです。
特に、「将来的に活かせるであろうメンバー(すぐには業務に影響がないメンバー)」は、どうしても学習が進み辛い状況が続いたとのこと。
具体的な例を挙げて検討できるように、月1回の勉強会では他社事例を参考にした施策を実施するなどの工夫もされたそうですが、思ったよりも改善が見られなかったそうです。
◾️アプローチ結果
改めて自社の取り組み(スマートレシートの施策)に繋げ、勉強会の場を「提案」ではなく「ディスカッション」の場にすると、自身でサービスを直接担当していないメンバーも話しやすい環境ができ、改善に繋げられたとのこと。
また、ディスカッションテーマを個別で落とし込み、前月の話題と繋げることで『継続して学ぶ/前月の振り返りをしながら定着させる』という結果にも繋がったようです。
受講期間の残り3ヶ月も、自社の施策との繋がりを持たせた議論を繰り返していくことで、より受講メンバーの日々の業務に落とし込みやすいアウトプットになっていくのではないでしょうか。
交通新聞社 眞室様より
◾️会社概要
・旅行雑誌「旅の手帖」、首都圏密着の街歩き雑誌「散歩の達人」といった雑誌、駅のみどりの窓口にある「JR時刻表」、「鉄道ダイヤ情報」といった鉄道に関する雑誌などを発行する出版社。
ここから派生して、広告営業や時刻表などの公式データを他社に提供するBtoBビジネスも展開。
グロースX マーケティングを2021年10月から10名で実施、現在は第2陣メンバーの方が2023年4月から受講中です。
◾️学習メンバーをどのように人選したか
会社としてマーケティング・デジタルに弱いという認識があり、経営陣もそれを課題視していたそうです。
それを解決するためにグロースXを導入されていらっしゃいます。
また、自己成長を支援する自己啓発制度「カチアゲプログラム」(上長のOKがあれば、費用は会社負担で学ぶことができる)という制度があり、その仕組みをグロースXの学習に充てたそうです。
併せて、業務時間内に社内の仲間を集めてブレストしてよいという仕組みもあり、この2つを組み合わせることでグロースXの学習を導入しやすい環境を整えることができたとのこと。
学習メンバーは、任意で選定された10名。眞室様から事業部門の管理者や若手メンバー中心にロビー活動を行い、グロースXを知ってもらい「学びたい」という想いを持ってもらえるように意識されたそうです。
部門を制限せずに受講者を広く募ったことで、課題解決のきっかけづくりをし、共通言語化の推進ができたそうです。
具体的には、
・社内の注目度を上げることができた
・毎月の勉強会でさまざまな部門の取組や課題を共有し、一緒に解決策を考える機会になった
・さまざまな部門にデジタルマーケティングの共通言語を持つ人を増やすことができた
といった点を上げていらっしゃいます。
一方で、限定的な改善に終わってしまった部分もあったそうで、
・自部門に戻った時に、課題解決の仲間がおらず施策の説明に手間取ったり
・仲間がいないことで、施策の範囲が狭まってしまった
ということもあったそうです。
そこで今年度は、一つの部署からある一定の人数が参加するような形式に変更し、このメンバー選定におけるマイナス面を改善する取り組みをしているそうです。
◾️学習のマイルストーンの設定をどのようにしたか
昨年実施した際は完了率100%で進捗することができたそうです。
ポイントとしては、週ごとの目標設定と、社内コミュニティツールでの呼びかけを挙げていらっしゃいます。
週ごとにチャプターを区切り、週の目安をコミュニティツールで投稿。これにより、”自分がどれくらい進んでいるのか/遅れているのか”が明確になります。
また、毎月の勉強会を10日過ぎの日程に設定することで、月末までにチャプターが終わっていない場合でも勉強会までには完了できるよう、働きかけができたそうです。
併せて、各チャプターの学びについて眞室様から受講者の方に個別に話しかけることで、勉強することを意識してもらえるような工夫もなさったそうです。
◾️毎月の議論をどのようにしたか
グロースXの資料を元に、自社の状況・商品に合わせた議論を設定されていたそうです。
雑誌の商材はもちろん、『ファンづくり』も大きなミッションに掲げていらっしゃるとのことで、ファンマーケティングを議題に取り上げたことも。
自社に沿ったテーマだったので、学習メンバーも自分ゴト化して考えることができたのかもしれません。
今は第2陣メンバーが受講2ヶ月目に入っていらっしゃいますが、この後も進捗率高く学んでもらえるよう、サポートをしていきたい、とのお言葉で締めくくられました。