マーケティング人材投資の重要性
人材投資が競争力の向上につながる理由
グロースXが日経クロストレンドと共同で行ったマーケティング人材の実態調査結果(※1)によると、「業績が良い/売上を増やしている」企業グループでは、「マーケティング人材の育成に成功している」「『人材育成が業績に直結する』という共通認識がある」と回答した割合が高く、「業績が悪い/売上を減らしている」企業グループと比べて大きな差が見られました。
(※1) マーケティング人材の実態調査概要
■調査概要:マーケティング人材の育成について
■アンケート実施日:2024年1月
■アンケート回答者数:253名
■調査項目:「2024年の広告予算の変化」「KPIとして重視している指標」「体制、組織、人材」「喜び、やりがい、達成感」「育成、教育」の5項目
調査結果は下記より無料でダウンロードしていただけます。
長期的なビジネス成長のための人材投資の必要性
調査結果からも分かるように、因果関係があるとまではいいきれませんが、マーケティング人材への投資は業績に関係しており、長期的なビジネス成長のための選択肢の1つとして言えそうです。
マーケティング人材に適切な教育投資を行うことで、優秀なマーケターが育ち、企業は迅速かつ的確に市場のニーズに応え、競合他社との差別化を図ることが可能となります。
例えば、顧客データの分析や戦略的なマーケティング活動を通じて、顧客ロイヤルティの向上や新規顧客の獲得が可能となり、企業の売上増加や市場シェアの拡大が実現され、持続的な成長基盤が構築されます。
マーケティング人材の育成方法
マーケティング人材を育成するためには、デジタルマーケティングの幅広い知識を体系的に学び、実際のビジネスの場面で効果的に活用するという、インプットとアウトプットの繰り返しが効果的です。
さらに、メンバー1人ひとりが「どのスキルを、どのぐらい習得しているか」を具体的な数値で可視化することで、より効果的な学習が可能となります。
【ステップ1】マーケティングスキルの可視化
多岐にわたるマーケティング業務の中で、どの知識がどれくらい身についているのかを把握します。
【ステップ2】ベーススキルの学習
ベーススキルを体系立てて学んで全体感を捉えることで、実践で使える知識を増やします。
【ステップ3】実践の場でのアウトプット
学習と実践の繰り返しによるトレーニングを行います。インプットした知識を、実践の場でアウトプットすることでスキル化します。
マーケティング人材育成のステップについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
事例から学ぶマーケティング人材育成
実際にマーケティング人材への投資を行い、チームメンバーがマーケティングの基礎を学び、それを実際の業務に活かすことで業績向上に繋がった企業様の事例をご紹介します。
全社のマーケティング知識の底上げが、事業の成長エンジンを担える理由:ラクスル株式会社
ラクスル株式会社ラクスル事業本部・印刷事業部の岩田大輝さんにお話をお聞きしました。
ラクスル様の社名を聞いて思い浮かべる印象は「のんさんのCMが印象的」「急な印刷で困った時に助かる」「優秀な人が集まるベンチャー」など、多種多様かもしれません。実際は「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンの下、印刷事業だけではなく広告事業のノバセルや物流事業のハコベルなどグループ全体で多くの事業を展開し、国内外に拠点を構える成長企業です。
―― 「グロースX」の導入理由をお聞かせください。
ラクスルは中途入社者が多い会社です。前職の規模や業界もさまざまで、大手メーカーでマーケティング担当だった人もいますし、私のようにコンサル出身でマーケティングに関してはほぼ素人という場合もあります。バックグラウンドが同じではないので、当然マーケティング知識にもばらつきがありました。得意な人は良いけれど、そうでない人は担当事業をどのようなマーケティング視点で考え伸ばしていけば良いかがわからないという状態だったので、共通言語を作り、全体のレベルを底上げするためにと導入を決めました。
―― 受講者に変化はありましたか?
「考え方の整理ができた」という声が断トツで多かったです。共通言語を持ち考え方を整理できたことが、間違いなく効いているなと感じています。1ヶ月毎にカリキュラムを振り返り議論をする時間を設けていましたが、それも大事な時間でした。
事業部や役割・職種が異なる人たちが集っているので、議論が活発に交わされ、そういう観点があるかこの部署だとそう受け取るのかと自分がマーケティングの基礎を学ぶ以外に、他部署・他者の視点からのインプットの機会になったことは、非常に大きかったです。
■ラクスル株式会社様の導入事例はこちらよりご覧いただけます。
全社のマーケティング知識の底上げが、事業の成長エンジンを担える理由:ラクスル株式会社
三越伊勢丹が目指す、リアルとデジタルを横断する人材育成:株式会社三越伊勢丹
日本の百貨店売上高第1位を誇る小売業グループである、三越伊勢丹ホールディングスの第1MDグループ定期宅配営業部マーケティングマネージャー 成田雄亮さんにお話をお聞きしました。
同社は長年継続した事業の強みを活かし、2018年6月より定期宅配サービス「ISETAN DOOR」を展開しています。
同サービスは、食材宅配大手・オイシックス社の支援を受けながら運営している、三越伊勢丹の新規事業。「ひらくと、もっといい毎日。」をミッションに、食のスタイリストが厳選した人気ブランドや旬の食材をセレクトし、消費者へと届けています。
そんな「ISETAN DOOR」を駆動するのは、9割を占める百貨店出身のメンバーとデータドリブン思考。さらなる事業成長とサービス拡大を目指し、この度「グロースX マーケティング」を導入いただきました。
―― 「グロースX マーケティング」を使ってマーケティング人材育成に取り組もうと思われたきっかけ
2020年度末、これまでデジタルサービス運営に携わってこなかったメンバーが多く参加することが決まりました。次年度の体制づくりを考える中、既存メンバーがどう仕事を行ない、PDCAがどういった考えで回っているのかキャッチアップしてもらう施策が必要と考えました。
もちろん「なるべくわかりやすい表現を」「コミュニケーションを細かく」とは心がけていたのですが、限界がありまして。「何か良いプログラムはないか」と探し始めたのがきっかけですね。
サービス選定において重視したのは、UI・とっつきやすさです。デジタル領域の知見を得る上で、「この川を渡りたいか」と思えるかどうかは非常に重要でした。
次に重視したのは、「WHAT」と「HOW」を行き来しているか。世の中にはSEOなど個別要素を切り出した教材コンテンツが多数ありますが、正直それだとHOWに寄りすぎていると感じます。
WHATと行き来することが大事だと思ったのですが、そうした学習プログラムがなかなか見つからなかったんですね。「グロースX マーケティング」は自分の問題意識にフィットしており、部内の追い風になると思いました。
―― 「グロースX マーケティング」を導入し、どのような効果を感じておられますか?
共通言語化が進んだことが大きいですね。メンバーにヒアリングした際に出てきた回答として、「ベースとなる学びをもらえた」「皆が(このアプリを)必要という認識を持っている」というものが多かったです。
世にある教材には、概念定義があやふやなケースもあります。「グロースX マーケティング」には、それがありません。テクニカルな部分以上に、考え方が共通言語として日々の業務に還元される。これは、非常に重要だと思いますね。
■株式会社三越伊勢丹様の導入事例はこちらからご覧いただけます。
三越伊勢丹が目指す、リアルとデジタルを横断する人材育成:株式会社三越伊勢丹
「編集者のセンス」×「マーケティングの知識」が最強コンテンツを生み出す!:株式会社集英社
株式会社集英社 デジタルソリューション部・部長代理の西河淳さんに、話をお聞きしました。
『SLAM DUNK』をはじめ『ONE PIECE』に『鬼滅の刃』といった国民的な大ヒット漫画、「MEN’S NON-NO」「BAILA」をはじめとした誰もが知るファッション雑誌など、多数のパワフルなコンテンツを抱える集英社。近年は紙メディアに加え、デジタル上での取り組みも重視しています。
―― マーケティング研修の導入理由をお聞かせください。
デジタルマーケティングの基本を学び直し、全員の知識を底上げしたいと思い、総勢100名超が受講しました。私が所属するデジタルソリューション部のメンバーや、女性ファッション誌を中心とした雑誌のデジタルメディアに関わる社員・スタッフたちです。
デジタルソリューション部は2021年に新設された部署です。各編集部が独自に考えて実行してきた、ウェブメディアの運営や解析、広告売上をどう成長させていくのかを、セクションを横断して戦略的に支援することをミッションとしています。
支援するためには、一人ひとりにマーケティングの基礎知識があることは当然だと思い、まずはインプットだと考えました。また、広告でお取引のあるクライアントのDX化は急速に発展しており、クライアントの皆さんと対等に議論をし、想像を上回るより成果の出るご提案をするためには、必要不可欠の知識だとも思いました。
何より編集者は、アンケートデータや広告の売上データのチェックはするものの、ユーザーのダイレクトな反応を数字で見ることに弱かったと感じています。ちなみに、受講者100名の内訳は、デジタルソリューション部だけではなく、各編集部からも参加希望者を募りました。
―― なぜ「グロースX マーケティング」を選ばれたのですか?
アプリを使って、それぞれの隙間時間に学習できることが魅力でした。また、利用前ではありましたが、UI/UXも確認させて頂き、良さそうだと思いました。
集合形研修は厳しいですし、動画形式のeラーニングはやらない人がきっと出てくる。でも、このシステムであれば自分は続けられそうだと思いましたし、そうであれば皆もできるのではないかと直感的に思いました。
学習の進捗ランキングが出たりなど、受講者同士を競争させる要素もあって、それも良いと思いました。私の場合は、通勤に1時間かかるので、通勤時間中に集中して取り組めました。
―― 受講者の皆さんの変化で印象的なものがあれば教えてください。
弊社はユーザー目線でコンテンツを作ることに長けたスタッフが多く、ドンとヒットさせることは比較的得意な会社です。
さらにコンテンツ作りだけではなく、今あるコンテンツのファンとの関係を、いかに長くつなげていくのかも大事だと考えるようになりました。面白いものを作ろうという気持ちだけではなく、データに基づいて策を考えることの必要性にも、改めて気付かされたようです。
■株式会社集英社様の導入事例はこちらからご覧いただけます。
「編集者のセンス」×「マーケティングの知識」が最強コンテンツを生み出す!
マーケティング人材投資のROIを最大化するためのポイント
マーケティング人材への投資のROI(投資収益率)を最大化するには、データドリブンな意思決定とマーケティングを行う部署に限らない他組織との連携が必要です。
スキルの可視化、試験による知識習得度の把握などデータに基づいた分析と意思決定・フィードバックを通じて、マーケティング部門と他部門との連携を強化し、全社的な取り組みとして人材育成プログラムを進めることで、リソースの効率的に活用することが可能となります。
経営戦略としてのマーケティング人材育成の位置づけ
さらに、マーケティング人材投資のROIを最大化するのに最も重要な点は、経営戦略として位置づけることです。
人材育成の目標を企業のビジネス目標と一致させ、具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定し、進捗を定期的に確認・評価することで、効果的な育成プログラムの実施が可能となります。
業績に繋がるマーケティング人材を育成するには
この記事でご紹介した3つの事例の通り、マーケティング人材を育成し、業績を出す組織を作るために、「グロースX」ではスキルを体系立てて網羅的に学べるコンテンツを用意しています。
スマホアプリを使って、通勤時間や隙間時間に効率的に学習を続けることが可能。
チームみんなで同期学習を行うことで、共通言語が生まれ、一体感やチームワークを醸成することができます。